「人を作る読書術」を読んだ
最近知識のアンテナが狭まっている気がして、適当な新書とかを毎週読もうと思いたちました。
「読書術」という、これから本を読もうというモチベーションにぴったりな本が目についたので、この本を読んでみることとしました。
ぱっと目についた本を選んだだけだったけど、なかなかに良い本との出会いだったので、読書メモを残します。
本の読み方
「精読・熟読」「速読」「超速読」がある
「精読・熟読」は、本の中身をしっかりと理解するための読み方。第一読、第二読、第三読と読み方を変えて読んでいく。
「速読」は、この本を読んで知りたいテーマについて重点的にチェックする読み方。精読・熟読が身につくとできるようになる。
「超速読」は、読むべき本の仕分けに使う読み方。
文章の書き方
読書術の本なのに、文章を書くことについて書いてあった。
文章を書くということは、ものごとを客観視することで、そうすることで思考が展開していく。 以下、気になった部分の引用
表現するというのは対象化するということ。対象化するとは、物事に対して一定の距離を置いて客観視することと同じです。 気になることを書き出して考察するだけで、自然に文章、表現になっていく 物事を対象化することで思考が展開していく ポイントは対象化であり、言葉によって思考から意志、行動、表現へとつながる連鎖をつくること
この本について書いてみようと思ったのは、まさに、対象化して思考し、
要約と敷衍
要約はよく見る。あらすじとかまとめとか。
敷衍は、意味のわからないところを解説したり、押し広げたりすること。
敷衍という行為の例として、著者がロシア文学にハマるきっかけとなったエピソードが紹介されていた。 詳しくは触れないが、芸術の鑑賞について、「今日の芸術」という本で似た視点が紹介されていた。
書籍や絵画そのものから感じたことの先に、もっと大きな背景がある。それを知ると、また違う感じ方ができるようになる。
著者は外交官であるため、対象の国を知りたいときは、その国の古典や神話を読み、 対象の国の判断基準や思考のアルゴリズムをつかみとる、と別の章に書いてあった。 対象のものに働いている力学をおさえておくことで、より多くのことを理解できるのかな。
自分の頭で考えるためには
ある本の考え方を身に着けたら、一度頭を空にして、他の本を読む。
いろいろな考え方を押さえておくと、自然と自分の頭でかんがえられるようになる。
別の章に「複眼的な視点を持つ」ということについても書かれていた、ものごとを多面的に捉えることで、様々な角度から検証できるようになる
読むべき本とは
章の最後に、その章で紹介された本の一覧が添えられている。
どの章も10冊〜それ以上の本が紹介されていた。おかげでしばらく読むべき本には困らなさそう。