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November 01, 2020

「人を作る読書術」を読んだ

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最近知識のアンテナが狭まっている気がして、適当な新書とかを毎週読もうと思いたちました。

「読書術」という、これから本を読もうというモチベーションにぴったりな本が目についたので、この本を読んでみることとしました。

ぱっと目についた本を選んだだけだったけど、なかなかに良い本との出会いだったので、読書メモを残します。

本の読み方

「精読・熟読」「速読」「超速読」がある

「精読・熟読」は、本の中身をしっかりと理解するための読み方。第一読、第二読、第三読と読み方を変えて読んでいく。

「速読」は、この本を読んで知りたいテーマについて重点的にチェックする読み方。精読・熟読が身につくとできるようになる。

「超速読」は、読むべき本の仕分けに使う読み方。

文章の書き方

読書術の本なのに、文章を書くことについて書いてあった。

文章を書くということは、ものごとを客観視することで、そうすることで思考が展開していく。 以下、気になった部分の引用

表現するというのは対象化するということ。対象化するとは、物事に対して一定の距離を置いて客観視することと同じです。 気になることを書き出して考察するだけで、自然に文章、表現になっていく 物事を対象化することで思考が展開していく ポイントは対象化であり、言葉によって思考から意志、行動、表現へとつながる連鎖をつくること

この本について書いてみようと思ったのは、まさに、対象化して思考し、

要約と敷衍

要約はよく見る。あらすじとかまとめとか。

敷衍は、意味のわからないところを解説したり、押し広げたりすること。

敷衍という行為の例として、著者がロシア文学にハマるきっかけとなったエピソードが紹介されていた。 詳しくは触れないが、芸術の鑑賞について、「今日の芸術」という本で似た視点が紹介されていた。

書籍や絵画そのものから感じたことの先に、もっと大きな背景がある。それを知ると、また違う感じ方ができるようになる。

著者は外交官であるため、対象の国を知りたいときは、その国の古典や神話を読み、 対象の国の判断基準や思考のアルゴリズムをつかみとる、と別の章に書いてあった。 対象のものに働いている力学をおさえておくことで、より多くのことを理解できるのかな。

自分の頭で考えるためには

ある本の考え方を身に着けたら、一度頭を空にして、他の本を読む。

いろいろな考え方を押さえておくと、自然と自分の頭でかんがえられるようになる。

別の章に「複眼的な視点を持つ」ということについても書かれていた、ものごとを多面的に捉えることで、様々な角度から検証できるようになる

読むべき本とは

章の最後に、その章で紹介された本の一覧が添えられている。

どの章も10冊〜それ以上の本が紹介されていた。おかげでしばらく読むべき本には困らなさそう。