音楽とRubyと日常

DDD ディストーション駆動開発

October 02, 2017

ALBIT A3GP 気難しいけどいい仕事する、いぶし銀の職人気質フロアプリアンプ

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スタジオのアンプが使いこなせない

盆休みにKORG STUDIO EXTREME行って遊んできました。

今回借りた部屋はMarshallの1959 SuperLeadが置いてあったんですが、これが全然使いこなせなくて。

歪まないMarshall

http://www.korgstudio.jp/images/studio/Cst/1959SL.jpg

「初めて見た!カッコイイ!」って意気揚々とジャック刺してみたんですが、こいつMarshallのくせに全然歪まないんです。なにこれどうしたらいいのよ、inputをリンクしたらいいんだっけ、と暫く格闘してみたものの、、、面倒になって他のアンプに変えちゃいました。

後で知りましたが、この手のMarshallは低ボリュームでは歪んでくれないんですね。

サクッといい音出せるようになりたい

今回のSuperLeadは特別ですが、リハスタって、スタジオ、部屋によって置いてあるアンプが違うので、その場でパッといい感じの音を作るのって難しいし、時間かかっちゃいますよね。自分の音だけじゃなくて、バンドの中でのバランスとか考えると尚更面倒ですね。

プリアンプ持ち込めばいいじゃん

スタジオ入って音作るのが面倒なら、セッティング済みのマイプリアンプ持ち込めばかなり楽になるんじゃないかと思いまして、買ってしまいましたALBIT A3GP。予算の都合上A3GP MARKIIではなくA3GPを中古で購入。

ALBIT A3GP

前に買ったBlackStar HT-DUALみたいな、真空管搭載のフロアタイププリアンプです。BlackStar HT-DUALと比べるとA3GPはスペックがなかなかイケてます

  • 結構小さい
  • send/return、tuner outがついてる
  • ヘッドホンアウト、AUX INがついてる
結構小さい

よくあるエフェクター2.5個分くらいの大きさです。620gらしいです。BlackStar HT-DUALは結構ずっしりしていて1.2kgあったらしいので、重量にすると半分、大きさは一回り違う感じです。これだけ小さければ楽々持ち運びができますね。

send/return, tuner outがついてる

こんなに小さいのにsend/returnがついてます。TUBEMANはin/out/mixer outだけだし、HT-DUALはin/outだけなんで、小さいくせに高機能で凄いです。プリアンプってことは、こいつのoutに空間系並べてアンプのreturnに繋げば良さそうな気がしますが、わざわざsend/returnついてるってことは何か工夫があるのでしょうね。

ヘッドホンアウト、AUX INがついてる

ヘッドホンアウトがあって、さらにAUX付いてるフロアプリはかなり珍しいと思います、これが決め手でA3GPにしました。自宅練習仕様でとても有難いです。

AUX少しだけ難点があって、ボリュームは刺した機器の方で調整する必要があり、スマホを刺すとギターと音量バランス取るのが結構難儀です。

感想

全体的に気難しい

操作が難しいというより、色んなところでA3GP独特の扱いを求められます。

まず、inputとoutputが普通のエフェクターの逆です。(普通右in→out左ですが、A3GPはin左→send→return→out右になってます。)なので、ボードにこいつを入れると途端に取り回しが複雑になります。

音作りも独特です。Crunch/leadと、Clean/Driveのスイッチがあるので、Clean/Crunch/Leadの3チャンネルで使用できるのですが、音を太くするためにCrunch/Leadの音にクリーンの音を混ぜるという仕様になってます。これが結構曲者で、クリーンのvolを上げてるとDrive音が凄く変な音になります。submasterというツマミでDrive音とクリーンのバランスを変えることで調整ができますが、どれくらいクリーンを混ぜるのか、かなり悩みます。

あと、セッティングが変だとノイズが出ます。これは間違ったセッティングを行うとノイズが乗るという意味です。セッティングの仕方はマニュアルに書いてあるので、エイヤでやらず、手順に従って微調整を繰り返しましょう。

クリーンがとても綺麗

レッチリのScar Tissueのコピー、OD-2,OD-3とA3GPでこの音作ってるそうです。

真空管のクリーンのハリと厚みは素敵ですね。Drive切った完全なCleanも良いですが、ムスタングのフロントで、Crunch側のDrive、Gain低めにコーラスかけた音が最近のお気に入りです。

自分は、A3GPのCrunchではいい感じのクランチサウンドが作れなかったので、A3GPのCrunch側Gainは低めにしておいて、ブースター踏んでクランチ作ってます。

↓の動画はFenderのアンプにOD-1とかでクランチを作ってます。私のイメージするクランチってこういう感じですが、A3GP単体では作れなかったです。

Leadは歪みますが、BlackStar HT-DUALのようなモダンな歪みではないです。なんというかジミヘンとかDeepPurpleとかLED Zeppelinとかのイメージです。自分はGain低めでブースターで歪み足したりしてます。

ギンギンした歪みを作る場合Crunch側のDrive、Gain低めにMooer BlackSecretで作っちゃいます。メタル系やモダンな歪みを目指したプロダクトではないということだと思います。

今の所は、

  • Driveはonにしたままにする
  • クリーンはCrunch側で歪み軽めで作る
  • クランチはCrunch + ブースター
  • モダンな歪みはCrunch + ディストーション
  • Leadでクラシカルな歪み

という感じにすると、幅広く使えて楽しいなあ、と思ってます。

CROSSが面白い

左に回すとフェンダー風、右に回すとマーシャル風、という、HT-DUALにもあった感じのツマミです。どちらかに振り切っちゃうより、どのあたりが好みの音なのか探すのが楽しいですね。私は今のところ3時くらいのマーシャル風味が好きです

ムスタングだと6弦が暴れる

【追記】これは、単にムスタング側のセッティングの問題でした。弦高下げすぎていたためテンションが足りてなかったようです。

リペアショップで調整してもらったら見事に消えました。良いアンプで弾くと色々わかるものですね。

歪ませた6弦、相当気をつけて弾かないと「ぶおおおおん」というだらしない音になっちゃいます。ムスタングの弦のテンションが低いからなんじゃないかと勝手に思ってます。単に私の技術の問題だとは思うのですが、他のアンプやマルチエフェクターで弾いていて気になったことはなかった、という言い訳を添えておきます。

 

使い方まだまだ研究中です。良い方法見つかったら更新していきます。